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蓋付き硯 |
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【海】 :水を入れたり、墨液を溜める部分。 【陸】または【揚げ】:墨をする部分、筆先を整えるのにも用いる。 【波止】 :海にある水や薄い墨を、陸に導く部分、陸ですられた濃い墨を海に導く部分。 波止は、墨をする部分ではありません。 【筆置き】 :書道の合間、筆先が硯の外に出るように、筆本体を一時的に置く部分。 【蓋】 :書道の合間、墨液の乾燥を緩和し、ゴミの侵入を防ぐ目的もある。彫刻鑑賞。 【摘み】 :蓋を持つ、取っ手の役目。人間工学を考慮し、高さのある摘みが理想。 |
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野面(のめん)硯 |
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最近、小学校書道の時間、担任の若い先生から墨をする際、波止の部分でするように指導されていた。波止の名称も意味も理解していない先生に教えられた生徒達は、時間ばかりかかって墨がすれないと嘆くのであった。ちなみに、その小学校も含めて、硯はプラスチックの硯で、中は空洞となり、非常に軽く、左手でしっかり押さえておかないと、墨をすることはできない。私が試しにすってみたところ、プラスチックに研磨剤が混入されていて、陸の部分ですることは可能であった。 あまりの驚きに、この解説ページを作成公開しました。小学生用の硯は、2号野面赤間硯であれば、書道箱にもきっちり収まります。本物の硯は、プラスチックと異なり重量感・安定感があり、片手で墨をすることが可能です。 |
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市販の墨汁液を、そのまま和紙やハガキに書くと、にじんだ文字となる。同様に筆ペンも、官製はがきに書いた場合、文字は滲む結果となった。市販の墨汁液や筆ペン内の墨液は、製造コストや目詰まりの関係でそんなに濃くなっていない。 学校などの授業で墨汁液を使用する際は、その墨汁を更に墨ですって濃くしてから書くと良い。 |
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墨は生きています。使い終わった硯は毎回、墨を水やぬるま湯で洗い流しましょう。柔らかいスポンジを用いると、効果的に洗うことができます。洗い終わった硯は、タオルなどの吸湿性のある布地で拭うってしまいましょう。 筆についても、水でしっかり洗い流しましょう。次回使用する時に、筆が固まって使えなくなります。洗った筆は、軽く振って水を切り、更にティッシュペーパーなどで水分を取ると同時に筆先を整えます。更に筆の柄に付いている紐を用いて掛け、筆を完全に乾燥させてからしまいましょう。筆先にキャップをする際には、特に完全乾燥を行ってから! 墨は、煤(すす)、膠(にかわ)、水、の自然原料から作られます。原料である膠(にかわ)は、タンパク質のため、良く洗わないと細菌が繁殖して筆を痛めます。天然素材から出来ている墨は、環境にも優しい筆記具なのです。墨についての詳細は、リンク:奈良の墨屋『墨運堂』をご参照下さい。 |
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