赤間硯の保管取り扱い
硯の保管方法
 
×
直射日光。ストーブなどの熱源周辺。風に直接長期間晒す乾燥。
赤間硯の保管は、直射日光を避け、ストーブなどの熱源から離れた場所が求められる。硯は定期的に使われていれば、適度な湿度が確保されるが、鑑賞用として床の間などに飾る場合も、長期間風に直接当てない等の、ケース収納など乾燥を防ぐ工夫がいる。
 商品が収められている桐箱は、乾燥や直射日光から守ってくれるので、長期保管の際には活用してただきたい。赤間硯は、木製楽器や日本画ほど繊細な材質ではないが、それなりに保管上の注意が要る。

硯の手入れ方法
 
墨を付けたまま乾燥させる。
 硯は、生きた墨を得るために毎回洗う事が重要。時々、水ペーパー180番を用い、水を付けて丘(墨を磨る部分)を磨ると、鋒鋩(ほうぼう・石が有している棘のようなもの)を引き起こす「目立て」が出来、墨の澱(おり)が良くなる。【天然硯砥石(鋒鋩目立て用)下記参照など】を使うと更に効果がある。

【天然硯砥石(鋒鋩目立て用)広告】

硯用 泥砥石

弘梅堂 書道用品 「小硯用 天然 泥砥石 4個入」

蓋(ふた)付き硯の使用方法
 
×
蓋付き硯の蓋(ふた)を、硯本体上に斜めに置く。
蓋を乱暴に扱う。
 硯の蓋は、摘みを持って、右利き書道の際には硯右側にゆっくりと平らに置く。
硯本体に斜め掛すると、本体彫刻部分や蓋裏面に傷が生じるので避ける。
本体に戻す際には、摘みを持って、ゆっくりと手を添えて丁寧に蓋枠部分に置く。

硯の運搬取扱い方法
 
×
蓋付き硯の蓋(ふた)をしたまま、持ち運ぶ。
箱の中で硯が泳ぐ(動く)梱包。
 車などの乗り物や手提げバックなどで硯を運搬する際には、下の写真の様に、蓋を外して、硯本体をひっくり返して包み込み、本体裏面上に蓋を密着させて置く。更に布や紙クッション材などで梱包する。箱の中で硯が動けば、石の細やかな彫刻部分がぶつかって欠けることもある。遠くへ運搬したり、振動が予想される場面では、予め桐箱の外側にも更にクッション材で包装した梱包が望まれる。

蓋付き硯箱入り梱包見本/転載厳禁・プロ写真家なわたよりのぶ
縄田宝泉作の赤間硯は、上記の注意事項を守ってご使用頂ければ、
孫子の代まで末永くご鑑賞・ご使用頂けます。

 
Copyright ⒸYorinobu Nawata HOUSENDO All rights reserved.無断転載厳禁

【広告】

墨 青墨・松煙墨【含翠 5.0丁型 墨運堂】

墨運堂 固形墨 大和雅墨 青雲 画墨 1.7丁型

墨運堂 固形墨 大和雅墨 青松煙 1.0丁型

墨運堂 固形墨 大和雅墨 青燭精 2.0丁型